「ルッキズム=容姿至上主義」
容姿や身体的特徴で人を判断し差別するのがルッキズムです。
内面を無視する考え方は同調できませんよね。
でも「ルッキズムの使い方」がイマイチわかりません。
ここではルッキズムの正しい使い方・実例・意味・社会問題を紹介します!
ルッキズムの意味とは?

ルッキズムとは、外見重視主義。
主に人間が視覚により外見でその価値をつけることである。
「look(外見、容姿)+ism(主義)」であり、外見至上主義、美貌差別、外見差別、外見を重視する価値観などとも呼ばれる。
「容姿の良い人物を高く評価する」「容姿が魅力的でないと判断した人物を雑に扱う」など、外見に基づく蔑視の意味する場合もある。
外見重視主義者をルッキスト(lookist)と呼ぶ。
©wikipedia
少し分かりづらいですが、「容姿が良い人を無条件で優遇する」「見た目が悪い人を冷遇する差別」のことです。
【ルッキズムの例え】
- 彼女は可愛いから仕事が貰えた
- 彼はカッコイイから贔屓されている
- ハーフのくせに不細工
これらは全てルッキズム=容姿差別となります。
ルッキズムはいつから始まった?
ルッキズムは1960年代にアメリカで始まりました。
初めは「肥満差別廃絶」を訴えるための「ファット・アクセプタンス運動」(肥満な人を受け入れる)がきっかけです。
現在では体の大きさだけでなく、容姿、年齢、人種、など多岐にわたる差別に使われます。
ルッキズムの対義語
ルッキズムの反対の言葉には次のようなものがあります。
「無条件愛」
「平等主義」
「多様性の尊重」
「個性の尊重」
「人間性の重視」
ルッキズムの使い方・実例7選

「ルッキズム=容姿重視」と考えて文章を作るとわかりやすいです。
【ルッキズムの使い方実例】
- ルッキズムのような考え方は差別を生み出す。
- アイドルが支持される限り、日本のルッキズムはなくならない。
- 彼女のルッキズム思考には呆れてものがいえない。
- ルッキズムで人を選ぶのは止めて欲しい。
- 容姿を重要視するルッキズムの採用方法には反対です。
- 彼がルッキズムに傾倒しているのは社員を見れば明らかだ。
- 美人はルッキズムで得だと思われているが、ストーカー被害も多い。
ルッキズムは名詞なので、容姿差別、身体的特徴の蔑視、と考えると文章が作りやすいでしょう。
ルッキズムとは容姿や身体的特徴で人を差別すること、なのでネガティブな発言に使います。
見た目さえよければ、中身は関係ない、どうでもいいという意味なので、使う時には注意が必要です。
ルッキズムの間違った使い方

「人の容姿を褒めるのもルッキズムなのかな?」と疑問に感じたので調べてみました。
ルッキズムとは容姿で人を差別することで、容姿を褒めることはルッキズムではありません。
- 彼はイケメンだね
- 彼女は可愛いね
- Aさんはスタイル抜群!
これらはルッキズムではありませんが、本人に言うとハラスメントになる可能性が高いので要注意です。
上記の例をルッキズムに変換してみましょう。
- 彼はイケメンだから女癖が悪い
- 彼女は可愛いから何人も彼氏がいる
- Aさんはスタイル抜群だからいやらしい
このように容姿についての思い込みで差別することがルッキズムです。
「太っているから頭が悪い」「痩せていて不幸せ」などもルッキズムの典型です。
ルッキズムの社会問題
「ルッキズムの何が問題?」でも書きましたが、ルッキズムは社会問題にも発展しています。
- 水原希子のルッキズム批判
- ちびまる子ちゃん炎上事件
- 140㎏の男性が気持ち悪い?
ルッキズムの社会問題をひとつずつ説明しますね
水原希子のルッキズム批判

モデルで女優の水原希子さんは「最も美しい顔ランキング」を辞退したことで話題となりました。
彼女はこのランキングは正式な団体で投票で決まるのかと思っていたら、一人の男性が独断でランキングを決めていた事実が浮かび上がりました。
水原希子さんは次のように語っています。
「この結果がメディアに放送されて誤解を招いてしまう。」
「私自身が外見を誰かと比べられるのは気持ちのいいことではない。」
「自分もルッキズムからモデルになったかもしれない。」
ちびまる子ちゃん炎上事件

皆が大好きなアニメ「ちびまる子ちゃん」がルッキズムで炎上しました。
2023年1月に放映された「成人の日」でまる子ちゃんとたまちゃんが外見差別をしていると批判されました。
美人な女性は褒めちぎるのに、個性的な顔の女性には差別的な発言。
「ゲッ、すごいのが出てきたね。」
「高そうな着物。似合う似合わないは別として。」
「あっちの美人が着たら似合うだろうね。」
「写真も着物だけは綺麗だもんね。」
» ルッキズムでちびまる子ちゃん炎上!ファンをガッカリさせた3つの理由
140㎏の男性が気持ち悪い?

140㎏の体重の男性が道を歩いているだけで「気持ち悪い」と言われたそうです💦
蔑みの目で見られて、コンビニではお釣りを投げられることも多々あったとか。。。
この男性は健康上の理由で70㎏減量したら、カッコイイと言われるようになり「人生が変わった」と感じたそうです。
典型的なわかりやすいルッキズム、太っているというだけで差別したり、偏見を持つのはダメですよね。
ルッキズムをやめたい

私達は毎日たくさんの情報に触れています。
知らず知らずのうちに「ルッキズム」に染まっていることも💦
- 痩せている方が美しい
- 二重の方が可愛い
- キレイな方が得
- デブは損する
- 長い髪の方が男性ウケがいい
- 筋肉で引き締まった方がモテる
- 可愛かったらもっと幸せなのに
上記は一般的な考えに見えますが、根底にはルッキズムの思想があります。
ルッキズムが怖いのは自分を貶めて自信喪失すること!
- 私は太ってるから何もかもダメなんだ
- 自分は痩せすぎで魅力的ではない
- 目が一重だから彼氏ができない
- 背が低いから彼女にフラれた
容姿至上主義=ルッキズムでは幸せになれません。
私達はモデルでもボディービルダーでもありません。
多少太っていても、背が低くても、目が一重でも、内面にはもっと良いところがあるはずです。
- 私は太っているけど、優しくみられる
- 自分は痩せすぎだけど、病気したことがない
- 目が一重だけど、韓国人俳優みたいでカッコいい
- 背は低いけど、ハートは大きいぞ
こんな風に自分の身体的に気になる部分を「●●だけど、●●」とポジティブに考えるのが大切です。
ルッキズムをやめるには、外見以外に良いところを見つけること!
ひとは一人一人違います、全員がバービーやスーパーマンのような容姿では逆に気持ち悪いwww
人間には承認欲求があるため、人に認められたい、気にかけて欲しい、など他人の評価を気にします。
しかし容姿を重要視せずに中身で勝負です♪
ルッキズムの使い方まとめ
ルッキズムの使い方について解説しました!
・ルッキズムとは容姿至上主義や身体的特徴の蔑視
・ルッキズム=容姿差別と考えると使い方がわかる
・人の容姿を褒めるのはOK、容姿で中身を無視して差別するのがルッキズム
・ルッキズムは日本の社会問題となっているので容姿に囚われるのはやめよう
日本はルッキズムが強い国だと思います。
そのため「痩せないと」「可愛くないと」「筋肉つけないと」とプレッシャーばかり。。。
「自分はこのままでいいんだ、今が幸せ」と自己肯定感が上がるとハッピー度数も爆上がりしますよ♪


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